大凡のギタリスト、ニシイケタカシによる
三度目の雑記。
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マジックバス

 二〇二五年に大阪での万博開催が決まったそうだ。開催の是非を云々する見識を持ち合わせないが、東京五輪開催へ向けてのドタバタの報を見るに付け、大丈夫なのかと鼻白むところはある。開催とバーターのごときIRカジノ解禁は品に欠けた駆け引きに見える。先の大阪万博のように、はったりでもいいから宇宙とか未来を押し出せばいいのに。等々勝手な印象はある。

 僭越ながらワタシは先の大阪万博に行っている。とはいえ齢二歳だったので何も覚えていない。当時の住まいだった神戸から両親や親戚に連れて行ってもらったらしい。場内で愚図るワタシにはたいそう手を焼いたそうだ。その折におそらく観たのであろう万博展示の目玉だった月の石には、数年後にデパートか何かの催し場で「再会」することになる。どういった経緯や契約で日本に滞在していたのか、そもそもそれが本物だったのかも定かではない。遠路遙々連れてこられ引き回されている石を眼前に奇妙な感情移入したことと、ロケットのキーホルダーを買ってもらったことと、宇宙とか未来を模した雑な装飾が到る所にあったことをうっすら覚えている。

 閑話

 九五年頃、新大阪と南方の間辺りの小さな空き地にうち捨てられた廃バスを店舗に仕立てたジャンク屋があった。幾度か足を運び、あまり愛想のよくなかった、たぶんワタシと同い年くらいの店主に掛け合って、テスコの赤い十二弦ギターを確か三万円ほどで購入した。ビザールな楽器や何かのオーディオ機器やサイケな古着などが内に外にと乱雑に陳列された廃バスが鎮座する空き地なんて、今ではちょっと考え難い不思議な光景だ。あれは夢だったのだろうかとすら思う。

 あれから幾星霜。ロケットのキーホルダーは無くしてしまった。赤い十二弦ギターも売り払ってしまった。今、頭の中にあるのはノスタルジーとファンタジーの大阪ばかり。これらに淫してばかりもつまらない。平成のバスが行ってしまう前に現在の大阪にちゃんと会いに行かねばならないな、と思っている。

 

■2018年12月8日(土)@池袋フリーフローランチ
出演:the KANGA、双六亭
start 20:00
投げ銭ライヴです。

■2019年1月12日(土)@吉祥寺MANDA-LA2
出演:ロッキンシューズ、福岡史朗+2STONE、双六亭
open18:30 / start 19:30
チャージ:¥2,500(+1drink order)